「フープくぐり前進レース」は、跳び入る→体を通して頭の上へ抜く→前に置くを繰り返して進む遊びです。走る速さだけでは決まらず、フープを扱う手順や、次に置く場所にも面白さがあります。
参考動画の動きをもとに、小学生・学童で取り入れやすい遊び方を紹介します。
フープくぐり前進レースとは?
1人につきフープを1本使い、自分のフープを前へ移しながらゴールを目指します。フープを腰で回すのではなく、輪の中に入り、体を通して上へ抜いて使います。
最初は競争にせず、その場で1回くぐる練習から始めましょう。動く順番が分かったら、少しずつ前進してみます。
| 項目 | 学童で遊ぶ場合の目安 |
|---|---|
| 対象 | 小学生。フープを自分で持ち上げて体を通せる子 |
| 人数 | 1人から練習可能。レースは横の間隔を取れる人数で |
| 用具 | 同時に遊ぶ人数分のフラフープ。必要ならコースの目印 |
| 場所 | 凹凸や障害物がなく、フープが滑りにくい広い場所 |
| 時間 | 練習を含めて5〜10分程度から |
準備するものとコース
体を無理なく通せるフープを用意する
フープを足元から持ち上げ、肩や頭を無理なく通せる大きさかを確認します。頭や肩に引っかかる場合は、押し通さず、大きいフープへ替えてください。
連結式のフープは、持ち上げたときに外れないか確認します。ひび・割れ・鋭い部分のある用具は使いません。
スタート線とゴール線を決める
短い直線コースを作り、スタート線の前にフープを平らに置きます。参加する子はフープの後ろに立ちましょう。
初めてなら、数回くぐると着く短い距離で十分です。慣れた後で、子どもの動きに合わせて距離を延ばします。
隣の人とフープが当たらない間隔を取る
フープは頭の上や体の前へ動きます。子ども同士の距離だけでなく、フープを持ち上げたときにも当たらない間隔を取りましょう。
待っている子はコースの横やゴール直後へ入らず、先生が決めた待機場所で応援します。
まずは3ステップ図解で、フープを動かす順番を確認しましょう。

フープくぐり前進レースのルール|跳んで・くぐって進む
1.目の前のフープの中へ入る
合図で、床に置いたフープの中へ両足で軽く跳び入ります。縁を踏まないよう、輪の内側に着地しましょう。
遠くへ跳ぶ必要はありません。跳ぶことが難しい子は、片足ずつまたいで入っても遊べます。
2.しゃがんでフープを持つ
輪の中に立った状態からしゃがみ、フープの左右を両手で持ちます。
勢いよく引き上げず、足が輪の中に収まっていることを確かめてから持ち上げましょう。
3.足元から持ち上げ、頭の上へ抜く
立ち上がりながら、フープを足元から腰、肩、頭の順に通して持ち上げます。最後に頭の上へ抜き、体が輪から出た状態にします。
腕や肩に引っかかったら、いったん止まってゆっくり通してください。首に掛けたまま走ったり、頭を強く押し込んだりしないようにします。
4.フープを少し前の床に置く
抜いたフープを体の前へ持ってきて、次に入れる位置へ平らに置きます。
学童では遠くへ投げず、自分が無理なく入れる距離に置くルールにすると進めやすくなります。フープが転がったり、斜めに浮いたりしていたら、整えてから次へ進みます。
5.もう一度中へ入り、同じ動きを繰り返す
前に置いたフープの中へ跳び入り、しゃがんで持ち、頭の上へ抜きます。この順番でゴールへ向かって進みましょう。
先生の声かけは、「入る! 持つ! 上へ抜く! 前に置く!」のように短くすると、動きを確認しやすくなります。
勝敗とゴールの決め方
学童でレースにする場合は、決めた動きを繰り返し、先に両足がゴール線を越えた人を勝ちにする方法があります。
フープだけをゴールの先へ投げても、ゴールにはしません。最後まで輪の中へ入って進むことを共有しましょう。
途中で手順を飛ばしたり、フープが横へ転がったりしたら、先生がいったん止めて、その場所から整えて再開します。慣れるまでは失格にせず、手順を覚えることを優先して構いません。
距離やゴール判定は、学童で実施するための運営案です。始める前に全員へ同じ条件を伝えてください。
初めての子・低学年向けの工夫
まずはその場で1回くぐる
最初から前へ進まず、フープの中に立ち、足元から頭の上へ抜く動きを1回だけ試します。
くぐれたら足元に戻し、数回繰り返してから、前に置く動きを加えましょう。
ジャンプを「またぐ」に替える
両足で跳ぶことや、輪の内側へ着地することが難しい場合は、歩いてまたぎ入ります。
競争にする場合は「今回は全員またいで入る」など、その組の条件をそろえる方法もあります。個人練習なら、それぞれに合う入り方で進められます。
距離の代わりに回数を決める
「3回くぐって前へ進んだらクリア」のように、回数で区切る方法もあります。
広さが限られる場所では、短いコースを使い、速さを競わずに自分のペースで取り組みましょう。
フープくぐり前進レースのアレンジ|チーム対抗リレー
2チーム以上に分かれ、各チーム1人ずつがコースへ出る方法です。
- 各チームの1人目が、フープを使ってゴールまで進む。
- ゴールしたらフープを持ち、競技中の人と重ならない帰り道を歩いて戻る。
- スタート位置にフープを置いてから、次の人へタッチする。
- 次の人がフープへ入り、同じコースを進む。
- 全員が終わるまで繰り返し、先に最後の人がゴールしたチームの勝ち。
人数・距離・フープの大きさなどの条件をそろえます。戻る人と進む人が交差しない配置にできない場合は、リレーにせず、1組ずつのレースで遊びましょう。
このリレーは、動画の個人レースを学童向けに広げたアレンジです。
安全に遊ぶためのポイント
- 隣の子や周囲の物にフープが当たらない間隔を取る。
- フープの縁を踏まず、輪の内側へ入る。
- フープが平らに止まってから次の動作へ進む。
- 遠くへ投げたり、隣のコースへ押し出したりしない。
- 頭や肩に引っかかったときは、止まってゆっくり外す。
- 天井が低い場所では、頭の上へフープを抜けるか事前に確認する。
- 濡れた床、滑る地面、段差のある場所では行わない。
- 転倒したりフープが壊れたりしたら、周りの子もいったん止まる。
速さを競う前に、「1回くぐれる」「輪の中へ安全に入れる」「前に置いてから進める」の3つを確認しましょう。
動きの順番を覚えて、前へ進もう
フープくぐり前進レースは、1本のフープを使い、跳び入る・体を通す・前に置く動きをつなげる遊びです。
最初はゆっくり練習し、順番が分かったら短いレースへ。ジャンプをまたぐ動きに替えたり、回数で区切ったりしながら、子どもたちに合う形で楽しんでみてください。
フープを使うほかの遊びも楽しもう
フープを合図にして遊ぶなら、変則スタート鬼ごっこもあります。ボールと組み合わせて楽しむ運動遊びには、くるっとボール運びも紹介しています。
参考動画
参考動画内のアカウント表記:@WANNATEACHPE。フープに入って体を通し、前へ移して進む動きを参考にしています。用具の置き方・距離・ゴール判定・リレーの交代方法は、学童で取り入れるために整理した運営案です。
















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