計算ボール取りゲームは、計算の答えと同じ番号の子が、中央のボールを取りに行く遊びです。
例えば「2+2」なら、出番は両チームの4番。「12−10」なら2番が動きます。自分の番号が呼ばれるのを待つだけでなく、問題を聞き、答えを考えながら参加するのが面白いところです。
この記事では、4人対4人を例に、番号の決め方から得点、間違えたときの扱いまで説明します。子どもの学年に合わせて問題を選び、最初は歩いて練習しましょう。
計算ボール取りゲームとは?
計算ボール取りゲームでは、2チームに分かれ、両チームで同じ番号を使います。先生が計算問題を出したら、答えに当たる番号の子が1人ずつ出ます。
中央に置いたボールを先に取れたチームに1点。ボールを取ったら、その回は終了します。取られた後に追いかけたり、奪い返したりするルールは加えません。
得点や間違えたときの扱いは、始める前に全員で確認します。ここでは、学童で取り入れやすい実施ルールを一例としてまとめています。
| 項目 | 学童で行う場合の目安 |
|---|---|
| 対象 | 小学生。習った範囲の計算を使う |
| 人数 | 基本例は4人対4人。人数に合わせて番号を調整する |
| 用具 | 柔らかいボール1個、番号札、床や地面の目印 |
| 場所 | 中央へ動く場所と、減速できる余白のある平らな場所 |
| 得点 | 正しい番号の子が先にボールを取ったら1点 |
| 最初の練習 | 走らず歩き、出番と止まり方を確かめる |
計算ボール取りゲームの準備と並び方
両チームに1〜4の番号を付ける
4人対4人の場合は、それぞれのチームで1〜4の番号を決めます。同じチーム内で番号が重ならないようにします。
番号札や足元の目印を使うと、自分の番号を忘れたときに確認できます。札は走路へ落ちたり、足に引っかかったりしないように設置しましょう。
両チームで1〜4の番号を1人ずつ割り当てます。並び順は同じでも逆順でも構いません。同じ番号の2人がボールまで同じくらいの距離になるように、待機位置を調整しましょう。
中央にボールを置く
両チームの待機位置から同じくらいの距離になる場所へ、ボールを置きます。最初は取りに行く距離を短くし、歩いて動きを練習します。
柔らかいボールを、転がらず安定する場所へ置きましょう。硬い台や高い台は使わず、子どもが無理なく手を伸ばして取れる置き方にします。
問題の答えを、使う番号に合わせる
番号が1〜4なら、答えも1〜4になる計算問題を用意します。答えが5なのに5番がいない、という状態を避けるため、出題前に確認してください。
初回は問題を見せながら出しても構いません。暗算の速さに差がある場合は、全員に考える時間を取ります。
まずは3ステップ図解で、番号の決め方と出番を確認しましょう。

計算ボール取りゲームの基本ルール
① 自分の番号と、動く場所を確認する
計算ボール取りゲームを始める前に、チームごとに待機位置へ並びます。自分の番号、ボールの位置、ボールを取った後に止まる場所を確認します。
まずは計算を使わず、先生が「3番」と言い、両チームの3番だけが歩いて動く練習をすると、出番を覚えやすくなります。
② 先生が計算問題を出す
先生が「2たす2」のように、問題を最後まで読みます。途中で答えを予想して動き出さず、問題を聞き終えてから判断します。
低学年や初めて遊ぶ子がいる場合は、「考える時間→『どうぞ』の合図→移動」の順にする方法もあります。途中から合図の出し方を変えず、その回の参加者で統一します。
③ 答えと同じ番号の2人だけが動く
「2+2=4」なら、両チームの4番だけが中央へ向かいます。答えを大声で教えると、自分で判断する前に動けてしまうので、待つ子はその場で見守るルールにします。
出番ではない子は、ボールの近くへ寄ったり、相手の進路をふさいだりしません。
④ ボールを先に取れたら1点
正しい番号の子が、先にボールを持てたら1点です。先生の終了の合図で、2人とも減速して止まります。
同時につかんだ場合は引っ張り合わず、その回は引き分けにするなど、先に扱いを決めておきましょう。ボールの上へ飛び込む、体をぶつけて相手を押しのける動きはなしです。
⑤ ボールと並び方を整えて再開する
終わったら歩いて待機位置へ戻ります。先生がボールを置き直し、全員が戻ったことを確認してから次の問題を出します。
終了の目安は「全8問」など、先に問題数を決める方法があります。同じ番号ばかりが答えにならないように、出番を配分しましょう。この終了方法は本記事での提案です。
計算ボール取りゲームの出題例
| 計算問題 | 答え | 動く人 |
|---|---|---|
| 2+2 | 4 | 両チームの4番 |
| 12−10 | 2 | 両チームの2番 |
| 1+1 | 2 | 両チームの2番 |
同じ2番が答えでも、問題の形が違います。「さっき2番だったから、次は違うはず」と決めつけず、毎回最後まで聞くことを伝えましょう。
違う番号の子が動いたときは?
初めは、間違えてもいったん止め、答えと番号を確認して戻る方法がおすすめです。間違えた子を脱落させず、次の問題から参加できます。
得点を付ける場合は、次のようにそろえておくと判定しやすくなります。
| 場面 | 本記事での扱い方の案 |
|---|---|
| 違う番号の子が出た | 全員を止め、その問題は得点なしでやり直す |
| 問題の途中で出た | 待機位置へ戻り、同じ合図で再開する |
| ほぼ同時にボールを取った | 引き分けにし、引っ張り合わない |
| ボールが転がった | いったん止め、大人が置き直す |
| 答えに当たる番号がない問題を出した | 出題を取り消し、別の問題に替える |
「相手が間違えたから自動的に1点」など、途中で得点の付け方を変更しないようにしましょう。
計算ボール取りゲームの説明例
「自分の番号を覚えてね。先生が『2たす2』と言ったら、答えは4だから4番の出番! 両チームの4番だけがボールを取りに行くよ。取れたらそこでおしまい。押したり、取ったボールを引っ張ったりしないでね。最初は歩いて練習しよう。」
計算ボール取りゲームを説明した後に、問題を1つ出し、「誰が動く?」とその場で手を挙げてもらいます。動く子が分かってから、ボール取りを組み合わせましょう。
計算ボール取りゲームを学童で楽しむ工夫
習った計算だけを使う
足し算・引き算に慣れている子なら、その範囲で問題を作ります。掛け算をまだ習っていない子がいる組では、掛け算を前提にしません。
学年が混ざる場合は、計算の難しさを上げるより、考える時間を取る、式を大きく見せるといった方法で調整します。
全員の出番をそろえる
1〜4の答えを2問ずつ用意すれば、8問で全員に2回ずつ出番が回ります。順番は単純に1・2・3・4を繰り返さず、入れ替えておきます。
同じ番号で対戦する相手の走る速さに大きな差がある場合は、練習後に組み合わせを替えます。番号を替えたら、再開前にもう一度確認してください。
接近が気になる場合は、ボールを2個に分ける
両チームの子が1個のボールへ同時に近づくことが難しい場合は、それぞれの専用ボールを別の場所に置きます。同じ距離・同じ条件で、自分のボールを取って指定位置で止まるまでを比べます。
2人の通り道と、取った後に減速する場所が交差しない配置にします。
計算ボール取りゲームの安全のポイント
- 中央の手前で減速し、ボールへ飛び込まない。
- 相手を押す、引っ張る、体で進路をふさぐ動きはしない。
- ボールを持った相手を追いかけたり、取り返したりしない。
- 同時につかんだら手を止め、大人の判定を待つ。
- 待つ子は決めた位置にとどまり、活動場所へ入らない。
- 床や地面の滑り、段差、周囲の荷物を確認する。
- 接触が続く場合は、歩くルールや専用ボールの方法へ変更する。
最初は計算と出番の確認だけでも楽しめます。正面からぶつかりそうな速度で続けず、子どもの動きに合わせて調整しましょう。
計算の答えを、自分の出番につなげよう
計算ボール取りゲームは、計算を聞いて答えを考え、自分の番号かどうかを判断して動く遊びです。
まずは簡単な問題と歩く練習から始め、待つ場所と終了の合図をそろえてみてください。全員の出番を用意しながら、算数と運動を組み合わせて楽しみましょう。
参考元
Instagram:@SIMURQ.SPORT.ZABRAT「Match ball」の番号と計算を組み合わせた遊びを参考に、学童向けに構成しました。「計算ボール取りゲーム」は本記事での呼び名です。判定・問題数・歩く練習・専用ボールのアレンジは、本記事の実施案です。
















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