逃げている子が列の端に座ると、反対の端の子が立って逃げ出す。「ところてん鬼ごっこ」は、逃げ役が次々と入れ替わる鬼ごっこです。
自分が座って待っているときも、「次は自分の番かな?」と走っている人の動きに注目するのが面白いところ。今回は、参考動画のように数人ずつ横に並んで座る遊び方を、小学生・学童向けに紹介します。
ところてん鬼ごっことは?
鬼1人と逃げる人1人を決め、ほかの子は数人ずつの列になって待ちます。逃げる人は、どこかの列の端に座ることで、反対端の人へ逃げ役を交代できます。
列に1人入ると、反対側から1人が出る。この入れ替わりが「ところてん」のように見える遊びです。体で仲間を押す必要はありません。
「追い出し鬼」「ところてん鬼」とも呼ばれ、立って待つ遊び方もあります。この記事では、座って待つ形にそろえて説明します。
| 項目 | 学童で取り入れる場合の目安 |
|---|---|
| 対象 | 小学生。初めての子は歩いて交代を練習 |
| 人数 | 10人以上を目安に、列を複数作れる人数で |
| 時間 | 5〜10分程度から、短く区切って実施 |
| 用具 | 基本は道具なし。必要なら範囲の目印 |
| 場所 | 列の間を安全に移動できる広さのある平らな場所 |
ところてん鬼ごっこの準備と並び方
鬼1人・逃げる人1人を決める
最初に、追いかける鬼と、逃げる人を1人ずつ決めます。鬼が分かりにくい場合は、ビブスなどで目印を付けましょう。
ほかの子は3〜4人ずつ横に並んで座る
残りの子は3〜4人程度のグループを作り、それぞれ横一列になって座ります。列は複数作り、列同士の間と、列の両端に十分な通り道を空けます。
たとえば11人なら、鬼1人・逃げる人1人・3人の列を3組に分ける形です。人数が割り切れないときは、3人の列と4人の列が混ざっても構いません。
座るときは足を前や横へ大きく伸ばさず、周囲を走る人の足に引っかからない姿勢にします。体育座りが難しい子には、無理のない座り方や立って待つ方法へ調整してください。
遊ぶ範囲と止まる合図を決める
壁・柱・段差・用具置き場から離れた範囲を使います。列の間を走るときに急な接触が起きないよう、先生が全体を見渡せる配置にしましょう。
まずは図解で、列に入る人と、反対端から逃げる人の交代を確認してみてください。

ところてん鬼ごっこの基本ルール
1.合図で鬼ごっこを始める
先生の合図で、鬼が逃げる人を追いかけます。走るのは、基本的に鬼と逃げる人の2人です。列の子は、逃げる人がどこへ入るか見て待ちます。
2.逃げる人は、列の端に座って交代できる
逃げる人は、鬼にタッチされる前に、好きな列の端に座れます。列の途中へ割り込まず、左右どちらかの端に入ります。
勢いよく滑り込んだり、座っている子へぶつかったりせず、列へ入る前に速度を落としてください。
3.反対端の人が、次の逃げ役になる
逃げる人が左端に座ったら、もともと右端にいた人が立って逃げます。右端に座ったら、もともと左端にいた人が立って逃げます。
鬼は、新しく逃げ役になった人を追いかけます。列へ入って座った人は、待つ役へ変わります。
この遊び方では「列の端に座れたら交代」と決めておくと判断をそろえやすくなります。最初は交代のたびに先生が「次は○○さん!」と声をかけましょう。
4.タッチされたら、鬼と逃げ役を交代する
逃げる人が列に座る前にタッチされたら、鬼と逃げる人を交代します。
交代したことを全員に伝え、相手から少し離れてから再開します。背中などへ軽く触れるタッチにそろえ、服をつかむ・押す・飛びつく動きはしないようにします。
5.同じ流れで繰り返す
新しい逃げ役も、ほかの列の端へ座って交代できます。鬼と逃げ役、列で待つ役を入れ替えながら続けましょう。
一定時間で全員を止めて、列の位置や最初の鬼を変えると、出番が偏りにくくなります。
交代の例|左に入ったら、右端が逃げる
A・B・Cの3人が、左から順番に座っている場面を考えます。逃げているDが左端へ座ると、反対の右端にいるCが次の逃げ役になります。
| 役割 | Dが入る前 | Dが左端に座った後 |
|---|---|---|
| 列の左端 | A | D |
| 列の中央 | B | A |
| 列の右端 | C | B |
| 逃げる人 | D | C |
名前や番号を使って一度動いて見せると、「隣の人が逃げるのではなく、反対端の人が逃げる」と伝えやすくなります。
子どもへの説明例
「鬼から逃げて、座っている列の端に入ろう。左に座ったら右端の人、右に座ったら左端の人が、次に逃げるよ! 入るときに友達を押さず、座る前にタッチされたら鬼を交代しよう。」
言葉で説明した後は、鬼役を追いかけさせず、歩きながら交代だけを数回練習してみてください。
ところてん鬼ごっこを学童で楽しむ工夫
低学年は、入る側を固定して練習する
左右どちらからでも入れると難しい場合は、練習の間だけ「この端から入る、反対端から出る」と決めます。列ごとに入り口を指して確認してから始めましょう。
仕組みが分かったら、両方の端から入れる基本の遊び方へ進めます。
立ち上がる時間を確保する
座った姿勢から立つのに時間がかかる子もいます。その場合は、交代した直後に鬼がすぐタッチせず、先生の合図まで待つ方法を取り入れられます。待つ時間や再開の合図は、始める前に共有してください。
同じ列ばかりに入らないよう声をかける
同じ列で交代を繰り返すと、ほかの子の出番が減ります。「次は違う列へ行ってみよう」と促すか、慣れてから「続けて同じ列には入らない」というアレンジを加えてもよいでしょう。
人数が多いときは、グループを分ける
1つの場所へ列を増やしすぎると、走る通り道が狭くなります。人数が多いときは、別の場所に分け、それぞれを見守れる体制で実施します。
基本の遊びでは鬼と逃げ役を1人ずつにそろえ、まずは交代の仕組みに慣れましょう。
アレンジ|立って待つ「ところてん鬼」
床に座ることが難しい場所や、立ち座りが負担になる子がいる場合は、横に並んで立って待つ方法へ変更できます。
逃げる人が列の端に並んだら、反対端の人が次の逃げ役になります。並ぶときも相手に体当たりせず、決めた位置に入って交代してください。
ところてん鬼ごっこを安全に遊ぶポイント
- 座っている子の足や手を踏まない通り道を確保する。
- 列の子を飛び越えたり、列の間を無理に突っ切ったりしない。
- 列へ入るときは減速し、体をぶつけずに座る。
- 「押し出す」動きは役割の交代で表し、実際に仲間を押さない。
- 列の配置が崩れたり、子どもが転んだりしたら、全員を止めて整える。
- 先生の止まる合図では、タッチや交代を続けない。
速さを上げる前に、安全に座れるか、反対端の子が自分の出番に気づけるかを確認しましょう。
よくある質問
どちらの端に座ってもいい?
この記事の基本ルールでは、左右どちらの端でも構いません。座った側と反対の端の人が、次の逃げ役になります。初めての練習では、入る端を固定しても遊べます。
列の途中に座ってもいい?
交代する人が分かりにくくなるため、端に入るルールにします。
列に入った人が、次の鬼になる?
列へ入った人は待つ役になります。反対端の人が逃げ役になり、鬼はその人を追いかけます。鬼が変わるのは、逃げる人をタッチしたときです。
座っている間も、次の出番を楽しもう
ところてん鬼ごっこは、列の端に入るたびに逃げ役が入れ替わる遊びです。最初は歩いて交代の仕組みを確かめ、子どもたちの理解に合わせて鬼ごっこへ進めてみてください。
ほかの鬼ごっこ・集団レクも楽しもう
1対1の駆け引きを楽しむなら、8の字鬼ごっこの遊び方もおすすめです。周りの動きを見て反応する室内レクには、両隣しゃがみパスもあります。
参考資料
- 参考動画(画面内の名称:「ところてん」、アカウント表記:@HAYATO_G.BASKETBALL_OFFICIAL)。
- 奈良県掲載の運動遊び資料「追い出し鬼(ところてん鬼)」掲載ページ(PDF内28ページ、ファイルの6ページ目)。基本の交代方法と、座って待つ場合の注意点を参照。















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